【21カ国目】タイ

世界一周最後の国。

都会で、賑わっていて、日本を感じることが多くて、早く日本に帰りたくなった国。

おれは特技なんかない、何もない人間なんだって時々想う。

だからこそこうして旅をしているのかなぁ?

一人でいればいるほど、独りじゃないって気づく。

変われば変わるほど、変わらないものに気づく。

まずは自分のために。

それから他人のために。


他人のために自分を犠牲にしても

受けた側が申し訳なさを感じてしまったら、それは本当のハッピーじゃない。


もっともっと自分のために生きてもいいんじゃないか?

自分が楽しけりゃ相手を楽しませられるとは言い切れないけど、

自分がつまんなかったら相手を楽しくなんて100%できないよ。

まあ、ちょっと考えてあとは行動する。

そんくらいがちょうどいいんじゃね?


行動しながら軌道修正すればいいべ。

外国ではやはり宗教の熱心さというものを感じる機会が多かったけど、理解できないことばかりだった。

特に普段の生活において。外国に旅行するとだれもが感じるだろう「モラルの無さ」ってやつ。日本人がモラルを気にしすぎっていう意見もあるけど、何回「おい、オマエラ!」って座らせて道徳ってもんを叩き込んでやりたいと思ったことか。それがその土地のスタイルだから否定まではしないけど、熱心に祈る前にやることあると思うぜ。おれはそう思う。

宗教って何のために存在しているのかますますわからなくなった。

なぁ、おまえは自分だけで生きているのか?

他人がいるから自分があるんじゃないのか?


それに自分は探さなくたってここにいる。

探している時のおまえは一体誰なんだ?


ただ目をそらしたいだけだろう?

外にばかり求めてもそれを処理するのは内の自分なんだ。


自分は「探す」ものじゃないだろ?

自分自身で「決める」ものだ。


自分のファンじゃないやつは何をやってもダメだ。

他人は責任を取ってくれない。


だから自分で決めるんだ。

「いろんな生き方がある。」

今までそう言う人たちは、みんな同じような生き方でよくわからなかったけど、

外へ出てみるとその通りだった。


いろんな生き方があることを知ると、スッとラクになる自分がいた。

いろんな生き方があることを知ると、どんなことをしても生きていける気がした。


価値観は「変わった」というよりは、「広がった」という方がしっくりくるみたいだ。

帰国の日。

いい天気だ。


最後のパッキングを終えて、最後の部屋を写真に撮る。

最後の宿をチェックアウト。


Thank you so much. And Good Bye.


バックパッカーの聖地カオサンロードをあとにする。

冷房効きすぎのバスに乗り込む。

ムフフ。ついに終わりか。


いろんな想いが巡る。

ん?これって走馬灯じゃないよね笑?


友達にメールした後、いつも通りに空港の空気を吸い込む。

なんだか実感はないけど、とりあえず今日で世界一周が終わる。


いま、はるか先のことと思っていた日本帰国の飛行機に乗っている。

日本語のアナウンス、日本人のC.A.さん、NHK、日本食…。


この最後のフライトほどドキドキしたことはない。

この最後のフライトほどニヤニヤしたことはない。

そして、この最後のフライトほどホッとしたこともない。


いろんなところへ行ったはずだけど、不思議なことに

「あそこも行ってみたい!」っていう場所が増えている。


でも、心に残っているのは世界遺産なんかよりも、

誰か仲間と笑いあっている場面だったりする。


この半年間はきっと忘れないだろうな。

というより忘れたくないな。


まあ今回の旅は楽しかったけど

この先にある未来も楽しいものにしていきたい。


2009年3月2日 午前  関西国際空港到着。


夢にまで見た日にたどり着いた。帰ってきたんだ。

久びさの日本の空とにおい。心の奥がほぐれていくようだった。

「こんなものがこの世界にはあるんだぁ。」

そういう場面に出会えるから、人は旅に出て行くのだろう。

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