【15カ国目】ヨルダン
ちょっと怖いイメージのあった国、ヨルダン。
でもそこには、なんてことない普通の日常があった。
ヨルダンではちょっとした違和感があった。
ヨルダンはこの旅の前は場所もよく知らなかったが、イスラエル、イラク、シリアに囲まれた国だ。なんか危ない雰囲気がするけど、1994年にイスラエルとは和平を結んでいるし、思っていたよりもずっと安全な国だった。しかもこの地域は昔から歴史の中心だったから魅力的なものも数多く残っていて、紛争がなければ世界有数の観光地になっているだろう。まぁ、その遺跡自体が紛争の原因だったりするんだけど…。中でもヨルダンは周辺国と違い、石油が取れない分、観光に力を入れている。だから治安対策も進んでいるんだ。
ただ違和感を感じたのはその安全さになんだ。お隣イラクやイスラエルではテロが頻発しているのに、距離的には近いのに、国境を超えただけでこんなにも状況が違っている。新聞・テレビにはバンバン悲惨な映像が流れているのに、ヨルダンでは何事もないようだった。
民族・文化的つながりは無視して、人為的な国境で分かれている。
違和感を感じたのはこの人為的さに対してみたいだ。
なんだかうまく言い表せないけど、変な感じだった。
日本にいた時には名前も聞いたことがない街で、
鳴り続けるクラクションとゴッタ返す人を無視してコーラを飲みほす。
「ふぅ…、みんな何してんだろう?」
旅をしていて思い出すのはいつも、友達の楽しそうに笑っている姿なんだよなぁ。
何の意味もない時間を一緒に過ごしたやつは、どんなものにも勝るみたいだ。
顔をあげてみると、飛行機雲が空を半分に割っていた。
おれは何をしているのか。こんなところで。
どの道を選んでも「これを選んでよかった」と思えるようになってる。
自分への言い訳じゃなくて、
その状況の楽しいとこ、その人の良いとこを見つけるのがうまくなったからだ。
きっとこれって大切なこと。
どの道を選んでも間違いじゃない。
間違いにするのはいつも自分自身だろ?
ダメなことなんて本当は、一つもないのかもしれない。
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